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(17)空気室の材質は何を想定しているか。
 ・鋼材を想定している。
(18)来年度の実験において、3〜4種類の空気室を作り推定した効率、出力を確認する予定か。
 ・確認する予定でいる。
(19)空気室の効率はどうなるか。
 ・空気室断面積を同一とした場合、円の直径は、矩形の横の幅1.2mとほぼ等しい値になる。従って、円の場合、空気室に入力する波エネルギーと出力する空気エネルギーの比はそれほど異ならないものと考えられる。
半円の場合、断面積を同じにすると、円に比べて直径が大きくなる。
空気エネルギーを同一にすると、入力する波エネルギーが増えるので効率は下がる。
(20)空気室の形状を考える場合、強度面と効率の2つの面から選ぶべきと思われる。強度面からは半円、または高橋委員の言われた半楕円形が良いと思われる。空気室形状の差を研究しているわけではないので、ある程度現実的な案を設定した方がいい。
(21)空気室の形状として円形を推薦する委員はおられるか。(委員長)
 ・コスト的には円が一番安そうである。
 ・パイプを切断すれば空気室となるので製作は容易だと思われるが、実際の取り付けを考えると大変である。
 ・横からの波に対する強度を考えると、半円形ないし半楕円形が一番強い。
 ・まずは壊れない物を作ることが大前提となる。
(22)本日の重要な事項は、第一に空気室の水面下の長さを長くした方がいいと言うことと空気室をそのまま上に伸ばした方がいいと言うことである。水面下の寸法は、強度と効率を勘案して決める。第二に、発電機の設置場所はできるだけ波の影響を受けない所にする。第三に、侵入した海水の排水は、バルブ等を付けるよりは海水の重力を利用してテーパを付けた形を想定することである。(スペースの関係で第二、第三の事項が出来ない場所は、別途対策が必要となる。)(委員長)
(23)設置場所を選ぶ必要性はないか。
 ・本調査研究の目的は、特定の設置場所用のシステムを設計することではなくて、日本周辺海域任意の場所に適用できる一般的なシステムを設計することである。しかし実例がないと、どういった設計がいいか考えにくい。一次電池を使用している防波堤灯台が2〜300カ所あるので、それらを幾つかの標準的な事例に分類できるか検討したい。(海上保安庁)
(24)設置することを考えると、第一の条件は大きなスペースが取れるかどうか、という事である。スペースの問題が決まると、基本的な形、配置が決まる。後は強度上の問題であり、ボルトの数と板厚の問題となる。従って、空気室と発電機が離せるかどうかでかなり異なる。
事例として、設置スペースで2例考え、強度上も波の強い所、弱い所の2カ所を考えると、全体で2×2=4例、事例を考えればよい。(委員長)
(25)資料の「4.問題点」の「どの所轄官庁にどの様な手続きが必要になるか」について発注元は海上保安庁が。

 

 

 

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